SUGOI-neの炭素循環がなくなる日
SUGOI-neは炭素エネルギーの塊である。
シイタケの「ほだ木」は・・・木材だが、
SUGOI-neは広葉樹、針葉樹の生の樹皮を高圧で圧縮しているから、
植物の養分、炭素エネルギーは濃縮されている。
ペレットにすることで、長時間養分、エネルギー供給が継続するようにした。
ここがSUGOI-neの素晴らしい発想なのである。
ラン菌が少しづつペレットを分解するから、必ずそれがなくなる日が来る。
鉢に入れられたSUGOI-neの量、重量は限られている。
ラン菌が炭素循環を行う期間は、この重量に大きく関係する。
SUGOI-neに含有する炭素源のセルロース、リグニンの重量である。
このセルロース、リグニンは光合成の澱粉の変化したもの。
これを分解できるのは材木腐朽菌の酵素である。
だからランは材木腐朽菌をパートナーに選んだ!
普通の植物酵母菌、乳酸菌は枯れ落ち葉のセルロース、リグニンを分解できない。
樹木の樹皮のセルロース、リグニンを分解できない。
だから、これらの菌では炭素循環で糖を作れない。
ランが要求する糖を作れない菌である。
そういうことで、ランがパートナーにしたのが糖を作れる材木腐朽菌なのである。
ムヨウランは・・・この糖で生きる。
SUGOI-neを膨張させて後に植える場合は、当然重量は少なくなるから、
鉢内には炭素源が少なくなる。
こういうことがあるから、SUGOI-ne植えの基本は、あくまでも乾燥したSUGOI-neで植える。
SUGOI-neを使った人の中には・・・・
この方法では固く、何よりも重いという人がいる。
重いということは・・・それだけ炭素源、エネルギーが詰まっているということである。
それだけ、ランが長期間元気でいられるということである。
こういうことを理解しないで・・・重いから・・・ダメ!
そういう人がいる。
こういう人は頭が「軽い」のである。
水ゴケは軽い。
だから、よく育たない。
水ゴケは植物でありながら、枯れ落ち葉のように炭素循環はない。
養分がないから材木腐朽菌が繁殖出来ないからである。
以上のようにSUGOI-neの重量というのはエネルギーの重さである。
軽石、バークの重さと混同しないことである。
SUGOI-ne15kg と 軽石、バーク15kgでは、重量は同じでも、
エネルギーは雲泥の差である。
ゼロと100の違いである。
このエネルギーを単価で比較すれば、SUGOI-neほど超安価なコンポストはない。
SUGOI-neもラン菌から分解されて、炭素循環が消滅する日が来る。
SUGOI-neにはオーバーポットはない。
大きい鉢に植えた場合は、重量があるからそれだけ長く炭素循環できる。
小さな鉢では短期間になくなる。
軟く植えた場合も短くなる。
植え替えに時期は、
炭素循環がなくなる前に行うこと。
SUGOI-ne1号は2年の耐久性だから2年で植え替えということはない。
小さな鉢では半年間隔で植え替えると、素晴らしい生育になる。
つまり、炭素循環はキノコ栽培と同じだから・・・
細いほだ木にはシイタケは一年しか発生しないが、
太いほだ木には3年も発生する。
これと全く同じ現象になる。
実際に植えて比較してみると(5号鉢 基本の植え方)
SUGOI-ne 1号 毎年鉢上げした場合がよい。
SUGOI-ne 2号ゴールド 毎年、2年鉢上げの場合が良い。
隙間に新しいSUGOI-neを入れる。
なぜ、このようなことが起きるかというと、
鉢には、自生地のように新しい枯れ落ち葉が生産され舞い落ちることがないからである。
炭素源が枯渇するからである。
鉢栽培で、SUGOI-neに長期間炭素循環を起こさせランを素晴らしい生育にするには、
上記の」ことから、新しい炭素源を補充すればよいことになる。
○ 植え替えて新しいSUGOI-neを補充する。
○ SUGOI-ne、枯れ落ち葉の代わりに「生油粕」を施す。
この場合の生油粕はランの肥料ではない。
あくまでも、生油粕のセルロース、リグニンという炭素化合物の補給である。
ラン菌のエサとして与える。
醗酵油粕では・・・既に醗酵しているから炭素循環は出来ない。
こういうことから、SUGOI-neの重量が重いのは、素晴らしいことなのである。
軽石、バークの重量はエネルギーの重量ではない。
単なる詰め物としての重さに過ぎない。
注意
SUGOI-neに炭素循環がなくなったものに、
肥料を与えて補ってはならない。
肥料は生長に必要であるが、エネルギー源ではないからである。
SUGOI-ne栽培では、あくまでも炭素である。
燃える炭素である。
細胞内で燃えるのは炭素の糖だからである。
光合成を行なうためのエネルギーの糖。
呼吸作用を行うためのエネルギーの糖。
根を葉を伸ばすための糖。
無葉ランが生きられるのは・・・この枯れ落ち葉の炭素循環の糖である。
だから、SUGOI-neでは、無葉ランを栽培することが出来る。
自生地では誰も肥料などやらない!
枯れ落ち葉の炭素循環である。
それに雨水の尿素である。
自生地では土地から作物栽培のように収穫、収奪しないからである。
若く元気な株は・・・自分で充分な光合成を出来るから、
水ゴケ、バークでも肥料をやれば・・・育つ。
ところが、老化した株、衰弱した株では、充分な光合成が出来ないから、
エネルギー源の糖が不足する。
しかし、これでは、この糖を株に吸収させることができなかった!
なぜなら、ランが吸収出来る糖は、ラン菌が枯れ落ち葉を分解してできた糖だからである。
葉にブドウ糖を散布しても・・・ランではあまり効果がない。
ラン菌が作る糖は・・・ブドウ糖ではないからである。
このことからランのバック吹かしは・・・・
SUGOI-neの場合、驚異的に上手くゆく・・・。
ものすごい芽が出る。
W芽が出てくる。
だから・・・SUGOI-neで2年も、3年もそのまましておくのは生育に良くない。
鉢内に炭素循環がなくなるから、ランは養分不足になる。
こういう鉢に肥料を与えても、素晴らしい生育にならない。
新しいSUGOI-neを補充することである。
新しいSUGOI-neで植え替えれば・・・直ぐに元気になる!
こういうことがあるからSUGOI-neの固さになった。
柔らかく、固さがない場合は材木腐朽菌による分解が早くなる。
SUGOI-neの膨張の固さで、適確に潅水した場合は、
徐々に分解が進むから、ランに長期にわたって糖が供給されることになる。
SUGOI-neの固さでランの根がつぶれる????
そんな心配をする人がいる。
ラン菌の菌糸が張れる!
そういうSUGOI-neの固さで、ランの根がつぶれることなどない。
水ゴケ時代の根など、SUGOI-neで植えればリストラする根である。
新に太い菌根がドンドン出る。
根がつぶれる心配より・・・・乾燥の心配がより重要である。
こういう心配をする人は、ほとんど乾燥させて「カツオブシ」にした人である。
SUGOI-neの解釈が根本から違っている。
こういう心配の人は、パンティのように少し伸びる「ポリ鉢」に植えること。
鉢というのは、人間でいえば「下着」「パンティ」である。
SUGOI-ne栽培ではコルセットはめてイジメル栽培ではない。
SUGOI-neの固さは、エネルギーの多少なので、
前記したように軟く植えるほど、鉢内のエネルギーは少なくなる。
このことを知った上で、固さを調節して欲しい。
それから、自生地では、毎年新しい枯れ落ち葉が生産されていること。
このことを考えてSUGOI-neを使うことが大切である。
炭素循環には新しい枯れ落ち葉が必要である!
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